日本語教師

ボランティア日本語教室ではどんなことを教える?試験対策と会話授業の実践記録

はじめに

「日本語ボランティアでは、どんな授業をするの?」

「外国人にはどんな日本語を教えるの?」

このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

今、県協会が運営するボランティア日本語教室で、外国人学習者を対象にJLPT(日本語能力試験)の対策と日常会話の授業を担当しています。

月1で2時間、全5回。

教室にはさまざまな国籍や目的を持つ学習者が集まり、一緒に日本語を勉強します。

この記事では、実際の授業内容や工夫していること、教える中で感じたことをご紹介します。

ボランティア日本語教室とは?

ボランティア日本語教室は、地域に住む外国人が安心して生活できるよう、日本語学習を支援する場です。

今回参加している学習者は、

  • 日本で働いている人(技能実習生)
  • 留学生

おもに就労している方々です。

日本語レベルも初級から中級まで幅広く、一人ひとりの目的に合わせてどんな学習がいいかなと考えているのですが、せっかく受けてもらうんだから少しでも役に立つクラスにしたい!

2時間を会話クラスと試験対策クラスに分けてそこからどんな授業にしていくか。

参加者は15名ほど。

ボランティアさんもありがたいことに同じぐらいの人数の方に参加していただける。

さて、どんなクラスにしようか・・・・

会話授業では生活に役立つ日本語を練習

まずは会話授業。

教科書だけでは学べない、「実際に使う日本語」を意識しています。

会話の授業というと、例えば、

  • 病院で受付をする
  • スーパーで買い物をする
  • 市役所で手続きをする
  • 職場で報告する
  • 道を尋ねる

など、日本で生活するうえで役立つ場面をロールプレイ形式が浮かぶと思うのですが、今回はこういった場面ではなく、職場での場面を想定しました。

例えば、

  • 報告・連絡・相談(報連相)
  • 分からないことを質問する
  • 作業内容を確認する
  • 遅刻や欠勤の連絡をする
  • 上司や先輩への丁寧な言い方

など、実際の職場でよくある場面を想定し、ロールプレイを取り入れながら会話練習を考えています。

教科書の例文を読むだけではなく、「自分ならどう言うか」を考えながら話してもらうことで、実践的な日本語を身につけてもらえるよう工夫しています。

JLPT対策はボランティアの方々と協力して実施

もう一つの授業は、日本語能力試験(JLPT)の対策です。

最初に、N4とN3の2つのグループに分けました。

ありがたいことに、10数人の学習者に対して1対1でサポートできるほど、ボランティアさんが参加してくださっているので、学習者の日本語レベルや苦手分野などそれぞれに合ったサポートができます。

授業では、N3、4、それぞれの練習問題を解くという形式にしました。

  • 文字語彙
  • 文法
  • 読解

というように分け、今日は「文字語彙」とテーマを決めて取り組むという感じです。

ただ1時間という限られた時間なので、そこで問題を解くと言うことはせず、宿題でやってきたものの解答解説をボランティアさんにお願いし、一緒に確認するというスタイルです。

普段の生活で直接日本語を教えてもらう時間があまりないかと思うので、とても濃い時間になっているのではないでしょうか。

まとめ

一番難しいと感じるのは、一人ひとりのレベルや学習目的が違うことです。

ある人はJLPT合格を目指し、ある人は仕事で困らない日本語を身につけたいと考えています。

そのため、

「全員に同じ教え方」

ではなく、全体をみて落としどころを見つけなければなりません。

難しいですね。

私が担当しているJLPT試験対策や会話授業でも、一人ひとりの目標に寄り添いながら、日本語を「勉強する」だけでなく、「実際に使える」力を身につけてもらえるよう心掛けています。

これから日本語ボランティアを始めてみたい方や、日本語教育に興味がある方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

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